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ECを始める前に決めること

自分たちで直接お売りする場を持ちたい。そう考えたとき、まず開設のほうへ目が向きます。ただ、始めてから効いてくるのは、その後を誰がどう回すかです。ここでは、開く前に決めておきたいことを置きます。
こんな状態にお心当たりはありませんか
- 売り場を作ったが、更新が止まっている
- 問い合わせと発送を、作業の合間にこなしている
- 一点ものを載せたいが、在庫の数え方が合わない
- 写真をどこまで用意すればよいか決まっていない
開設は入口で、そこから運びが始まります
売り場は、開いた時点では何も起きません。撮る、載せる、問い合わせに答える、包む、送る、記録する。この一連が回って初めて、売り場として働きます。開設にかかる手間より、その後に毎日かかる手間のほうが大きい、という前提で見ておいてください。
包み方と送り方は、後から効いてきます。壊れやすい品、かさばる品、湿気を嫌う品では、包む手間と送料がそのまま手元に残るものを削ります。店に箱ごと納めていたものを、一点ずつ送る形にすると、一件あたりの手数は何倍にもなります。ここは始めてから気づくと、値段を決め直す話に戻ってしまいます。
どこで売るかを、目的で選ぶ
売り場にはいくつかの形があり、集まる人の数、かかる手数料、自社らしさの出しやすさが違います。どれが優れているかではなく、何を優先するかで選びます。
| 売り場の形 | 向いている場面 | 引き換えになるもの |
|---|---|---|
| 自社の売り場 | 自社らしさを保ちたい。関係を続けたい | 人を集めるところから自力で始める |
| 大きな売り場に出す | まず見ていただく機会を増やしたい | 手数料と、他店との並びの中での見え方 |
| 交流の場に付いた売り場 | いま届いている方に、その場で買っていただく | できることの範囲が限られる |
組み合わせて持つ形もあります。その場合も、価格の筋は通しておいてください。同じ品が場所によって違う値段で並ぶと、置いてくださっている店との関係に響きます。
誰が担うかを、先に決める
開設後に更新が止まる原因は、たいてい人が決まっていないことにあります。作る方が本業の合間に行うのか、担当を置くのか。ここを先に決めておかないと、忙しい時期に真っ先に止まります。
合間に行う形でも構いませんが、その場合は「いつやるか」まで決めておかれることをお勧めしています。曜日と時間を先に置いておくと、続きます。続け方の設計は第6章 伝わる発信で扱っています。
一点ものは、売り方を分ける
一点ものや、注文を受けてから作る品は、数を数える在庫の管理と相性がよくありません。品の性質に応じて、在庫として置いて売るものと、注文を受けてから作るものを分けておきます。混ぜると、売り切れの表示や納期の案内で必ず行き違いが出ます。
そして、画面の中では写真と説明だけが頼りになります。手ざわりも重さも伝わりません。写真と説明の出来が、そのまま買うかどうかの判断になります。用意の仕方は第6章 伝わる発信と合わせて考えてください。在庫の数え方は受発注と在庫の管理にまとめています。
よくあるご質問
- 写真は、専門の方に頼むべきでしょうか
- 頼めるなら、それに越したことはありません。ただ、費用が難しい場合も、光の当て方と構図の基本を押さえるだけで見え方は大きく変わります。まずは自社で撮り、動きが出てきた品から順に頼むという進め方もあります。
- 始めたものの、注文が来ません
- 売り場を開くことと、知っていただくことは別の仕事です。開いた場所へ、どこから人が来るのかを設計していないと、注文は届きません。他の販路との組み合わせは販路の種類と使い分けをご覧ください。