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WEBとAIで「選ばれ方」が変わった

品物の良し悪しより先に、見つけていただけるかどうかが問われる場面が増えました。しかも近ごろは、人が読むより先にAIがページを読み、要約して差し出すようになっています。産地にとって何が変わったのかを整理します。
こんな状態にお心当たりはありませんか
- 社名で調べても、自社のページが見つけにくい
- サイトはあるが、何年も中身を変えていない
- 品物の説明が、紙の資料にしか書かれていない
- お問い合わせが、以前から知る方に偏っている
探す道具が変わりました
これまで、産地と買い手が出会う場は、展示会であり、紹介であり、手渡しのカタログでした。いまも大切な場であることは変わりません。ただ、はじめて出会う方の入口は、確実に画面の側へ移っています。
そこに、もうひとつの変化が重なりました。調べる方が自分でページを開く前に、AIが代わりに読み、要点をまとめて差し出す場面が増えています。このときAIが読んでいるのは、産地が自分で書いた文章です。書かれていないことは、まとめようがありません。
読まれているのは、文字です
画面の向こうの読み手は、写真の美しさも、実物の手触りも、まだ知りません。AIにいたっては、そもそも手触りを評価しません。判断の材料になるのは、そのページに文字で書かれていることだけです。
| はじめての方が知りたいこと | 文字で書かれているか |
|---|---|
| 何を作っているのか | 品目と、使われる場面 |
| どこで、誰が作っているのか | 所在地と、作り手の姿 |
| どうすれば手に入るのか | 買える場所、相談の窓口 |
| 使ったあとはどうなるのか | 手入れの仕方、修理の受け方 |
この4つは、産地の方にとっては当たり前すぎて、わざわざ書くまでもないと感じられることばかりです。けれども当たり前だから書かれていない、という理由で候補から外れているとしたら、それは品物の評価ではありません。
見つからないものは、無いのと同じになります
厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、これは品質の話ではありません。探している方の手元に、そのページが出てこなければ、比べていただく機会そのものが生まれない、というだけの話です。良いものを作っているかどうかは、その先で問われます。
逆に言えば、ここは手を入れた分だけ確実に変わるところでもあります。設備も新しい商品も要りません。すでにお持ちの言葉を、読み手に分かる形で置き直すことから始められます。
何から書けばよいか
- 扱う品目と連絡先をはっきり書くいまあるページの、いちばん見つけやすい場所に置きます
- よく聞かれることを質問と答えの形にする店頭や電話で繰り返し尋ねられることが、そのまま材料になります
- 直した日付を残し、古い記述を改めるいつの話かが分かることが、読む方にもAIにも手がかりになります
何をどう書くかについては第6章 伝わる発信で、どこに置いて誰に届けるかについては第5章 販路をひらくで扱います。
よくあるご質問
- AIに取り上げてもらうために、特別な仕組みが要るのでしょうか
- 特別な仕組みよりも先に、書いてあるかどうかが効きます。読み手が知りたいことが自社のページに文字で置かれていれば、それがそのまま読まれる材料になります。仕組みの話は、書くものが揃ってからでも遅くありません。
- SNSと自社のサイトは、どちらを先に整えるべきですか
- 自社のサイトを先にすることをおすすめしています。SNSは流れていきますが、サイトは残り、あとから探した方が辿り着ける場所になるためです。使い分けは第6章 伝わる発信をご覧ください。