顧客管理とリピート moribito 2026年9月1日

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顧客管理とリピート

新しいお客様を探すことに目が向きがちですが、一度買ってくださった方は、いちばん近いところにおられます。ここでは、その関係を途切れさせないための記録の残し方を置きます。

こんな状態にお心当たりはありませんか

  • どなたが何をお買い求めになったかを、覚えている方が一人だけだ
  • あつらえの品の寸法や好みを、そのつど思い出しながら対応している
  • 直しのご依頼が来たとき、いつお納めしたものか分からない
  • 新しいお客様は増えているが、二度目が続いていない

記憶の中にあるうちは、引き継げません

長くやってこられた方ほど、お客様のことをよく覚えておられます。ただ、その記憶は他の人へ渡せません。お一人で応対されているうちは困りませんが、人が増えたとき、そして代が替わるときに、そこで途切れます。

仕組みは、立派なものである必要はありません。表計算のような手近な道具で構いませんので、続けられる形から始めてください。使いこなせない道具を入れるより、簡素でも埋まり続けるほうが、ずっと役に立ちます。

あつらえの多い仕事ほど、記録が効きます

一点ものや、注文をいただいてから作る品が多い仕事では、お客様ごとの事情が細かくなります。寸法、好み、贈られた相手、使われる場面。これらが残っていると、次のご相談のときに一から伺い直さずに済みます。

そして、この記録は次のご縁にもつながります。覚えていていただけたという感覚は、それ自体が選ばれる理由になります。ご紹介をいただけるのも、多くはこの延長線上です。

残す項目は、多くなくて足ります

項目を増やしすぎると、埋めるのが負担になり、続きません。次の五つがあれば、ほとんどの場面で足ります。

残す項目 何に使うか
いつ、何をお納めしたか 次にご案内する時期の見当がつく
どういう場面のためのものか 贈り物か、ご自身用か。次の提案が変わる
寸法・仕様の細かいところ あつらえの再注文と、直しのときに要る
どこで出会ったか どの販路が新しい方を連れてきているかが分かる
直しや手入れの履歴 次に手を入れる時期の見当がつく

四つ目は、販路の判断にそのまま効きます。新しい方がどこから来ているかが分かると、どの販路を厚くするかが決まります。この関係は販路の種類と使い分けにまとめています。

直しの記録が、安心につながります

長く使っていただく品では、直しと手入れが関係の続きになります。いつ、どこを、どう直したか。これが残っていると、次に手を入れるときの判断が速く、確かになります。

そして、買う前の方にとっても、直せるということ自体が安心の材料です。新しいお客様を探すより、いま持っていてくださる方との関係を保つほうが、多くの場合は手も費用もかかりません。ここを軽く見ないでいただければと思います。

よくあるご質問

お客様の情報を残すことに、抵抗があります
ご心配はもっともです。集める範囲を、その仕事に必要なところに限り、どう扱うかを決めておくことが前提になります。何をどこまで残すかは、お取り扱いの品と応対の形によって変わりますので、実際の場面を伺ってからご一緒に決めていきます。
数が少ないので、覚えていられます
いまはそれで足ります。書き始める理由が出てくるのは、人が増えるとき、代が替わるとき、そして数年前のことを確かめる必要が出たときです。少ないうちに始めておくほうが、後から遡って作るより楽になります。

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