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PHASE1 事業計画の策定

最初のフェーズは、計画づくりです。市場の見立て、自分たちの強み、収益の見通し。この3つを別々にではなく、組で考えます。
こんな状態にお心当たりはありませんか
- 海外に関心はあるが、どこから調べればよいか分からない
- 強みを聞かれても、技術の名前しか出てこない
- いくらで売ればよいのか、見当がつかない
- やってみないと分からない、で止まっている
3つを組で考えます
| 決めること | ここで見るもの |
|---|---|
| 市場の見立て | 誰の、どの暮らしの場面に置かれるのか |
| 自分たちの強み | 相手にとって、他と何が違うのか |
| 収益の見通し | その価格で、続けられるかどうか |
3つは順に決まるものではなく、行き来しながら固まっていきます。強みが定まると置かれる場面が見え、場面が決まると価格の目安が動く、という具合です。
市場の見立ては「どこが伸びているか」ではありません
伸びている国を探すところから始めると、たいてい行き詰まります。国の大きさは、自社の品物が置かれるかどうかとは別の話だからです。
見るのは、誰の、どの暮らしの場面に置かれるのかです。住まいの広さ、食卓のかたち、贈りものの習わし、靴を脱ぐかどうか。こうした前提が違えば、同じ品物でも置き場所が変わります。この考え方は暮らしが変わり、置かれる場所が変わったと同じです。
強みは、技術の名前ではありません
「この技法を用いています」は、こちらの都合です。受け取る側にとっては、それが何をもたらすのかが分からなければ、違いになりません。
手入れをすれば長く使えること、同じものが二つとないこと、使うほど手に馴染むこと。技術がもたらす結果まで言葉にして、はじめて強みになります。ここは日本語で先に固めます。訳すのはそのあとです。
収益の見通しは、価格から逆算します
国内の卸値をそのまま置くと、届いたときの店頭価格は思っているより高くなります。輸送、通関、取引先の掛率が順に乗るためです。先に「向こうでいくらなら選ばれるか」を置き、そこから逆算します。
逆算した結果、いまの作り方では合わないと分かることもあります。そのときは、量や仕様を変えるか、別の品目で入るかを考えます。合わないまま出るより、この段階で分かるほうが痛みは小さくて済みます。実際の条件は品目と相手先で変わりますので、個別に確かめます。
補助金は、この段階から見ておきます
私たちは、5つのフェーズのどこでも補助金を活用できるかを併せて見ます。ただし採択を目的にはしません。計画が先にあって、そこに使える制度があれば使う、という順です。考え方は第9章 資金と補助金にまとめています。
よくあるご質問
- 計画は何年分つくればよいですか
- フェーズの区切りごとに置くのが現実的です。年数で区切るより、何ができたら次へ進むかで区切るほうが、途中で立ち止まって考えられます。
- 途中で変えてもよいのでしょうか
- 変わる前提で組みます。とくに価格と数量は、試作や展示会での反応を見てから動くのが普通です。変えないことより、変えた理由を残しておくことのほうが後で効きます。