PHASE3 海外向け商品開発 moribito 2026年8月12日

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PHASE3 海外向け商品開発

海外向けの商品は、いまの品物に外国語の説明を添えたものではありません。暮らしの前提が違えば、置かれる場所も使われ方も変わります。ここは訳す作業ではなく、設計の話です。

こんな状態にお心当たりはありませんか

  • 外国の方に喜ばれたが、注文には至らなかった
  • 何を海外向けにすればよいのか、決まらない
  • 寸法や仕様を変えることに、ためらいがある
  • 値付けを国内の延長で考えてしまっている

訳すのではなく、あらためて設計します

置かれる場所が変われば、必要な寸法が変わります。住まいの広さ、収納の形、食卓の高さ、靴を脱ぐかどうか。日本ではあたりまえの前提が、向こうではあたりまえではありません。

同じことは手入れにも言えます。日本の気候を前提にした扱い方は、乾いた土地ではそのまま通じません。使い方の前提から見て、必要なら形と仕様を変える。それがこのフェーズの中身です。考え方の土台は暮らしが変わり、置かれる場所が変わったと同じです。

4つの手順で進めます

  1. デザインコンセプト誰の、どの場面に置かれる品物にするのかを決めます
  2. 試作寸法と仕様を実物で確かめ、手に取って直します
  3. 価格戦略向こうでの店頭価格から逆算して組み立てます
  4. 多言語の資料品物の説明、手入れ、背景を読める形にします

技術を分解してから、どれを活かすかを決めます

ひとつの品物には、いくつもの技術が重なっています。私たちがご提案をお作りするときは、まずその技術をひとつずつ分解します。そのうえで、どの技術を、どの段階の品物で活かすかを組み立てます。

手に取っていただきやすい小さな品から始め、次に装飾性の高い品へ、その先に本格的な品へ。段階を分けると、はじめての方が入ってきやすくなります。いきなり最上位の品だけを並べると、目には留まっても手には取られません。

変えてよいものと、変えてはいけないもの

寸法や仕様を変えることに、ためらいを感じられる方は少なくありません。当然のことだと思います。

ですから、始める前に線を引きます。これを変えたらこの品物ではなくなる、という一線がどこかを、作り手ご自身に決めていただきます。その内側であれば、寸法も色も組み合わせも動かせます。私たちが決めることではありません。似た考え方は第7章 原材料と調達でも扱います。

価格は、国内の値付けの延長ではありません

輸送、通関、取引先の掛率が順に乗るため、国内と同じ値付けでは、向こうの店頭で思わぬ価格になります。逆算の仕方はPHASE1 事業計画の策定にまとめています。この段階で確かめるのは、そこで置いた価格に見合う仕様かどうかです。

よくあるご質問

海外向けに変えると、伝統から離れてしまいませんか
変えてよい部分と、変えてはいけない部分を先に決めておけば、離れません。むしろ線を引かないまま進めるほうが、なし崩しに変わっていきます。線を引く場に第三者が要る場合は、ご一緒します。
少ない数でも作れるでしょうか
最初は少ない数から始めるほうが安全です。反応を見てから増やせますし、作れる量の余裕とも相談になります。数量の見通しは第8章 設備・生産・DXとあわせて考えます。

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