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5つの課題の切り分け方

経営・事業診断では、課題を5つに分けて伺います。分けること自体が目的ではありません。いま起きていることが、どの打ち手の話なのかをはっきりさせるためです。
こんな状態にお心当たりはありませんか
- 課題が絡み合っていて、ひとつずつに切り分けられない
- 相談する相手によって、話が別の方向へ進む
- 症状は分かるが、原因がどこにあるのか分からない
- 打ち手の名前は聞くが、自社に当てはまるか分からない
5つの分け方と、それぞれの打ち手
| 課題 | 想定する打ち手 | 詳しくは |
|---|---|---|
| 後継者や担い手の確保・育成 | 人材の確保、教育 | 第3章 |
| 売上の増大、事業規模の拡大 | 商品開発、販路開拓、情報発信 | 第4章・第5章・第6章 |
| 原材料価格の低減、調達の安定化 | 共同購買、価格交渉、仕入先の開拓 | 第7章 |
| 設備の更新、作業環境の改善 | 設備投資計画、DX推進、組織体制の見直し | 第8章 |
| 資金調達の安定化、設備投資費用の確保 | 補助金申請、金融機関との交渉 | 第9章 |
この表は、このコンテンツ全体の振り分け表でもあります。いまいちばん気になっている行から、該当の章へお進みください。
症状と原因は、別のものです
「売上が落ちた」は症状です。原因が品物そのものにあるのか、届け方にあるのか、作れる量にあるのかで、入る箱は変わります。同じ症状でも、品物の話なら第4章、届け方の話なら第5章か第6章、作れる量の話なら第8章です。
たとえば「注文が減った」という一文でも、伺っていくと事情はさまざまです。取引先そのものが減っているのであれば、届け方の話です。納期に応えられない日が続いて声がかからなくなったのであれば、作れる量の話です。値上げをお願いした直後であれば、価格の伝え方の話かもしれません。同じ症状から、少なくとも3つの別の箱に分かれます。
症状のまま打ち手を選ぶと、効かない手に時間を使うことになります。ひとつ手前で「なぜそうなっているか」を言葉にしておくと、切り分けはずいぶん楽になります。ここが自分たちだけでは見えにくいところでもありますので、迷う場合はご一緒に確かめます。
2つ以上にまたがるときは
またがるのが普通です。実際、設備の更新と資金の確保は、ほとんどの場合ひと組で動きます。担い手を迎える話は、売上の見通しが立っていないと踏み出せません。
そういうときは、無理に1つへ寄せなくてかまいません。どの箱の打ち手から始めると、他の箱が動きやすくなるかで選びます。この見つけ方は何から手をつけるか、順番の決め方で扱っています。
よくあるご質問
- どの箱にも入らない課題があります
- 入らないものは、事業の外側の事情であることが多いようです。ご家庭の事情や、地域そのものの事情がこれにあたります。無理に箱へ入れず、別に書き出して置いておきます。そのうえで、事業の側でできることを考えます。
- 5つ全部に当てはまってしまいます
- 珍しいことではありません。その場合は数を絞るより、「急ぐこと」と「効くこと」を分けるの2列に置き直してみてください。5つのままでも、着手する順は決められます。